街の方々とも関わり合える場所、
自らを整える場所、
整えたら次に出発する場所

私は長く障がい福祉の世界で様々な障がいのある方々と関わってきました。
その中で、障がいのある方々が自己理解する余裕もないまま、コミュニケーションや生活を整える前に就職を目指してしまう、気持ちがせかされてしまう状況に疑問を持っていました。そして、働くことだけが人生のゴールのようになってしまうことによって、心の傷を負う方や苦しいまま日常を過ごしている方が多くいることも実感してきました。

就職以前に人間関係や生活基盤を整える“基地”のような場所があったらよいのではないか、また自分の未来の生活や可能性についてゆっくり考えることのできる場所、そういう事業所を作りたいと思いました。

働くことを主眼にした福祉サービス事業所が多い中で、のんびり自分と向き合う、人との関わりに慣れることができる場所のあることが、次への一歩を踏み出す勇気につながると思います。
そのような取り組みができる場所は、街の中で地域の人と関われる場所がよいと考えていたところ、戸越公園の物件に出会い、街の雰囲気に惹かれてオープンを決意しました。

今はありがたいことに商店街や町会の皆さまにも支えられ、応援して頂いています。
障がい者だけが囲われる場ではなく、街の方々とも関わり合える場所、自らを整える場所、整えたら次に出発する場所。そんな場所でありたいと思い、「品川宿」と名前をつけました。

まずは、ちょっと話をしに来てみませんか？